派遣の先生インタビュー
しずか先生
派遣保育士歴:6年目
愛知県名古屋市 保育園勤務
#美容部員から保育士へ
#自分にあった勉強法
#早番のメリット
今はどんな働き方ですか?
美容部員から保育職へ転職して6年目になります。
現在は月~金、7:30~15:30の早番固定勤務。毎朝早起きして健康的な生活を送っています。
担当は、昨年からの持ち上がりの2歳児クラス。より一層愛着もわいて可愛い子どもたちと毎日過ごしています。
美容部員から保育士へ。転職のきっかけは?
四年制大学を卒業後、新卒から5年間、美容部員として働きました。
大学時代から好きだったコスメブランドの一員として働けることが嬉しかったですし、同僚との関係性もすごくよくて楽しく仕事をさせてもらっていました。
ただ、どうしても不規則な生活になってしまうことがネックで、体調を崩してしまうこともあって。
そんな状況が続き、今後の進路を模索する必要がありたどり着いたのが保育士でした。
私は、幼少期に小規模保育園に通っていたのですが、かなり子どもの人数が少ない園だったので、お兄ちゃん、お姉ちゃんにお世話をしてもらったり、自分が年上になった時には下の子とたくさん遊んだり。
「保育園って楽しい場所」という記憶がありました。
大学の進路を決めるときも、保育養成校を選択肢に入れていたり、美容部員時代にもお客様のお子様と関わる時間が楽しかったり。
色んな場面で小さくではありますが、常に頭の片隅には「保育士」のキーワードが記憶されていた気がします。
資格取得に向けた勉強法は?
名古屋にある保育士試験対策スクールのキャリアステーション(現:キャリステ専門学院)に通って勉強しました。
資格取得にあたって色々調べたんですけど、養成校に通うには時間も金銭的にも負担がある。かといって独学で一から勉強するのも不安。
私には保育士試験対策の塾のようなスクールであれば、効率的に資格取得できるのではと思ったんです。
あとは、ずっと一日中勉強というよりも働きながら勉強できるスタイルも自分にあっていたなと思います。
「勉強しながら」働いてよかったことは?
保育士資格取得に向けた勉強を始めてすぐの頃に、「実務経験がある方が資格取得後の就職に有利だよ」とスクールの方から聞いて、保育補助の仕事を探し始めました。
とはいっても、どんな基準で保育園を選べばいいのかわからない。悩んでいたときに、スクールの方がベルサンテさんを紹介してくれたんです。
朝7:30~11:30まで保育園で勤務して、午後からスクールに通ったり自宅で勉強したりというスケジュールで毎日過ごしていました。
実際に現場で働くことで「あ、こういうことか!」と、勉強の理解が深まったケースもたくさんありました。
何も分からない私にベルサンテのkouchiさんは丁寧にサポートしてくれましたし、色んな保育士の働き方を見れる「派遣」という働き方は、異業種からの転職者にとってはメリットが大きいなと感じますね。
保育士として現場で働いてみて、いかがですか?
正直にいうと「命を預かることの責任の大きさ」はすごく感じました。
例えば、歩き始めの1歳児さんは足元がヨタヨタと不安定で、ちょっとしたことでも大きなケガにもつながってしまう可能性があるので、保育士になりたての頃はとくにずっと気が張っていましたね。
毎日反省する日々で、「自分には保育士向いてないのかな」と思ったことも。
でもやっぱり子どもの力ってすごいなと思って。
子どもたちがニコニコしながら寄ってきてくれるだけでも「あ~可愛い!癒し!」と気持ちをほぐしてくれて「大変なこともあるけどそれ以上にやりがいのある仕事だから頑張って続けよう」と思って。
あとは、今勤務している園の先生方もみんないい先生で。
なかには、「こんな先生みたいになりたい」と思えるベテラン先生との出会いも、モチベーションアップにつながっていましたね。
肩肘を張っていなくて柔らかな雰囲気のある方で、子どもたちも先生のことが大好きっていうのが伝わってきて、「私もこんな保育をしたいな」とお手本になりました。
育休中で夏に戻ってこられるそうなので、またご一緒できると嬉しいなと思っています。
7:30~の早番勤務!気を付けていることやメリットは?
基本的なことですが、しっかり寝て、しっかり食べること。
あと、大好きな甘いものを食べて、時には自分を甘やかしています。とくにチョコとチーズケーキが好きで、朝から食べることも(笑)。
起床は毎朝5時半。早いと21時くらいには寝ていることもあります(笑)。
早番だと毎日健康的な生活リズムになりますし、15:30には仕事が終わるので、その後にどこかへ寄っても「まだこんな時間なんだ」と気持ちに余裕が持てます。車通勤なので渋滞に合いにくいのもラッキーですね。
「やっぱり保育っていいな」と思う瞬間は?
子どもたちは、ほんの2、3ヶ月の間に、ご飯を食べられるようになったり、自分のロッカーや靴箱を覚えたり、話せるようになったり。そんな子どもが成長するいろんな場面に出会えることが、保育の楽しみであり、「保育っていいな」と思う瞬間です。
「今日○○できたんですよ~!」と保護者さんと喜びを共有できることも幸せな時間だなと思います。
そんな風に保護者さんと話すうちに、本当は保護者さんが見たい場面を見させてもらえる「特別な環境」にいるんだなと思います。
そういえば、この間バレンタインのときに男の子が「「ぼく、“コチョ”もらったよ」って言っていて、言い間違いがすごくかわいくて、あえて何回も「何もらったの?」って聞いちゃいました(笑)。
たくさん笑わせてくれる子どもたちの一瞬一瞬が見逃せません。
根底にあるのは「人の役に立つ仕事がしたい」
ずっと「人の役に立つ仕事がしたい」と思っています。
学生時代にコンビニでアルバイトしていた時に、常連さんが入店された瞬間にタバコを用意すると「さすがだね!ありがとう!」と言ってもらえたり、美容部員時代には、「しずかさんに提案してもらったコスメがめちゃくちゃ良かったです!」と喜んでもらえたり。
今も、まだまだ反省する毎日ですけど、子どもや保護者さんの役に立ちたいと思って仕事をしています。
保育士になってから、お母さんたちの姿を近くで見ることも多くなったからこそ、「仕事や家事をしながら子どもも育てているお母さんたちって本当にすごい!」と尊敬しています。
子どもはもちろん可愛いけれど、きっとお母さんだって、ひとりの時間が欲しいときもあると思います。
今、そんなお母さんたちの役に少しでも立てていれば嬉しいですね。
社会人で保育士を目指している人へ、ぜひメッセージを!
異業種から保育士に転職するのは、きっと不安もたくさんあるはずです。でも、「保育士になりたい」という信念さえ持っていれば、絶対に大丈夫だと思います。
私が保育士資格の勉強をしていたときは、やるときはしっかりやるけど、友達とカフェに行って息抜きをする時間も大事にしていました。
オンとオフを切り替えることで、「勉強に煮詰まって辛い」という方向ばかりに偏らずに済むし、モチベーションも保ちやすくなると思いますよ。
大切にしている言葉は?
「何事も楽しむ!」
美容部員を辞めたときは「これ以上に辛いことはない」というほど、どん底の気分でした。
でも時間が経った今では「あのとき、なんであんなに大変だと思っていたんだろう?」と笑い話にできるくらい、大変なことを忘れてしまっています。
どんな経験も必ず次につながるので、大変なときは沈んでしまってもいいけど、「絶対に楽しいことが待っているから、今はその大変なことすら楽しもう!」という気持ちでいます!
子どもたちと一緒にいると自然と「楽しんでいる自分」に気づかせてもらいます。
今は充実度90%くらいかな。保育士に転職して良かったなと思っています。
【編集後記 fromしずか先生担当の保育コンシェルジュより】
ベルサンテスタッフで勤務を始めて6年目。しずか先生には長くご勤務いただき本当に感謝しています。
今回の取材も含め、いつもありがとうございます。
しずか先生の印象は「芯のある方」。保育士試験へのチャレンジや、英語の勉強など、興味を行動に移し、最後まで続けられる、ぶれない「芯」を持っておられます。
その行動力は見習わなければならないと感心しています。
園長先生・主任先生・職員の方々も、今や、しずか先生は園にとって、なくてはならない存在だと仰っています。そのようなお声をいただけるのは、しずか先生のお人柄やこれまでの努力の賜物ですね。
なによりも、子どもたちが一番喜んでいると思いますよ!
「絶対に楽しいことが待っているから、今はその大変なことすら楽しもう!」私も凄く共感できる言葉です。
これからもその前向きな気持ちを後押し、1%でも充実度が上がるようサポートいたします。
心配や不安なことがあれば、いつでもご相談くださいね!改めて、いつも本当にありがとうございます。
from 保育コンシェルジュ kouchi
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 石原結香
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