派遣の先生インタビュー
のりこ先生
派遣歴:1年目
京都府京都市 学童保育所勤務
#ブライダルと学童指導員のWワーク
#無資格からのチャレンジ
#「いとこ会」が活きた


これまでと今の働き方について教えてください
服飾系の短大を卒業後、ブライダルコーディネーターとして新郎新婦の衣装選びのサポートをしてきました。今でも週末に勤務しています。
平日の週2回ほど、京都の学童保育所で派遣スタッフとして勤務させてもらっています。ブライダルコーディネーターと学童指導員のダブルワークです。
総勢20名超!いとこ会の経験が活きる

小さい頃から身近にたくさん子どもたちがいる環境で育ったことが、学童の仕事に就くきっかけにつながったように思います。
私には兄と弟がいますが、家族みんなとっても仲がいいんです。いとこたちとも仲がよくて、毎月『いとこ会』を開催するほど。
いとこ会には兄やいとこの子どもたち、総勢20名くらいが一気に集まります。下は0歳から上は成人まで各世代がいるので、まるで小さな学童みたいなもの(笑)。
そうやって自然と子どもたちと触れ合ってきたので、子どもが好きということを自覚すらしていませんでした。ただ、仲のいい友達からは「のりこは、ほんまに子どもが好きやな〜」ってよく言われていましたね。
学童の仕事を始めた時も、夫や友達から「子どもが好きやからぴったりやん!」と言ってくれました。
学童指導員とブライダルのダブルワーク

物心ついたときにはものづくりが好きで、高校卒業後は短大に進んで和裁を学びました。
父と母が手先が器用なことも、和裁の道を選んだ理由の一つかもしれませんね。
卒業後はブライダルの衣装会社に就職。ブライダルコーディネーターとして衣装の手直しや新郎新婦さんの衣装選び、フィッティングのお手伝いをしていました。
そして現在も学童で働きながら、週末はブライダルコーディネーターとして働いています。
ブライダルコーディネーターをしていて嬉しい瞬間は、結婚式後、お礼を伝えるためにわざわざお店に足を運んでくださったり、写真付きの手紙やメールを送ってくださったりすること。保育とはまた違った喜びを感じながら働いています。
ベルサンテとの出合いが人生の転機に

やりがいのあるブライダルの仕事でしたが、ある業務中に腰を痛めてしまって持病のヘルニアが再発したのを機に、初めて転職を考えました。
重たい着物を持ち運んだりお客様の着付けをお手伝いしたりする仕事は結構体への負担が大きくて、知らない間に腰への負担がかかっちゃっていたようなんです。
しばらくはブライダルの仕事を週末だけに減らしてもらって治療に専念していたのですが、症状が落ち着いてきたタイミングで、平日に働ける仕事を探そうかな、と思うように。
そこで、色んな求人を見ているうちに、自然と子どもと関われる仕事を探している自分がいました。ただ、保育士資格があるわけでもなく……。
無資格でも働ける保育関係の仕事を探していたところ『資格不要』の文字を発見! それがベルサンテさんとの出合いであり、保育業界で働く今につながりました。
期待以上のスピードで学童デビュー!?

短大時代に別業種ですが派遣で働いたこともあったので、何となく派遣の働き方はイメージできました。
ただ、学童はまったく未知の業種なので少し心配もあったのですが、担当のkanayamaさんが親切に対応してくださって、手続きもスムーズに進みホッとしました。
とはいっても、最初は「いくら未経験OKとはいっても、そう簡単に仕事は決まらないだろうな〜」と、期待していなかったというのが本音(笑)。
なので、採用までトントン拍子で進んでいったことに、正直なところびっくりしています。
初日に感じた「この仕事、合ってる!」

実際に勤務してみて、学童というお仕事は初めてでしたが、正直全く違和感を感じませんでした。
いつも活発な、いとこの子どもたちと関わっているからか「あ~思ってた通りだ!」っていう印象で(笑)。
そのおかげで勤務初日からとっても楽しく働けました。
子どもたちも、すぐに「先生~!」って駆け寄ってくれたり、同僚の先生方もスムーズに受け入れてくれて、「あ!この仕事、私に合っているかも」と、わりとすんなりと環境に馴染むことができて嬉しかったです。
学童の仕事で大事にしていることは?

まずは子どもたちの安全、その上で楽しく過ごせるように心がけています。
大事な子どもたちを預かっているので、どれだけ楽しく一緒に遊んでいても、「楽しい感情」に身を任せるのではなく、怪我に繋がらないかの緊張感をもっていますね。
あと、子どもたちの表情を見て少しでも様子がおかしいなと思ったら声をかけてあげたり、体調が悪そうな子がいないか気にかけたり。
その一方で、悪いことは悪いと叱ることも大事。メリハリを持って子どもたちと関わることを大切にしています。
一日の勤務ルーティンを教えてください

私の1日の勤務ルーティンは……
《13:30》子どもたちを迎える準備
出勤後、正職員の先生から1日の流れの説明を受けます。その後、子どもたちが学童に帰ってきたら、まずは宿題を終わらせます。そして、天候によって中遊びや外遊びをします。
《15:30》おやつタイム
全員でおやつを食べます。食べ終わったら子どもたちと一緒に片付けをして、再度遊びタイム。男の子が多いので、外遊びの場合はドッチボールや虫捕りをすることが多いです。
《17:00》帰宅時間
帰宅組の子どもたちが自宅まで安全・安心に帰れるよう、途中まで付き添います。学童に戻ってきたらお迎え組の子どもたちと遊びつつ、学童の掃除をします。
仕事をしていて大変なことは?

基本的には低学年の子どもがメインですが、みんなしっかりしています。でも、子どもらしく可愛い一面もたくさんあります。
だからこそ時には子ども同士喧嘩になってしまうこともありますし、急に子どもの気分やテンションが変わってしまうことも。
そんなときの仲裁の仕方、話の引き出し方、寄り添い方はやっぱり経験が必要だなと思います。
そんな時には先輩の先生方に質問すると丁寧に教えてくださるのでとても心強いです。困ったらすぐに相談させてもらっています。
人間関係に恵まれたこともこの仕事についてよかったなと思うひとつですね。
ダブルワークの本音を教えてください

異なる仕事をすることで、すごくリフレッシュに繋がるなと思いました。全く違う業種だからこそ以前よりも毎回の勤務が、気分新たに臨めている感覚がありますね。
あと、懸念していた腰痛ですが、学童の仕事って意外に上下運動が少ないんですよ。
もちろん体力は必要なんですけど、ある程度自分の楽な姿勢を保てるので、今のところ悪化することなく順調です。
「やっぱり、学童の仕事っていい」と思う瞬間は?

子どもたちから「先生大好き!」と言ってもらえると、この仕事を選んでよかったなって思います。学童に来るなりギュッてしてくれる子もいて、思わずキュンってしちゃいます。
あと、私が働いている学童は施設が二つに分かれていて、その日によって勤務場所が変わるんです。
学校に慣れていない一年生の子どもたちは最初だけ学校の正門に集まって、そこから職員が学童まで連れて行くんですけど、迎えにいった際「先生、今日はどっち?」って聞かれて「今日は○○ちゃんと一緒だよ!」って伝えると、「やったー!」って喜んでくれたり。
今後、もし腰の治療が順調に進めば、いずれは学童の仕事に専念したいと思えるくらい、今、学童の仕事がとっても楽しいんです。
大切にしている言葉

笑顔
笑顔を大切にしているのにはちょっとした理由があって。じつは、昔から無表情でいると周りから「怒ってる?」って誤解されちゃうんです。もちろん怒ってないですよ!(笑)。
でも今まで人と接する仕事をしてきましたが、改めてどんな仕事も「笑顔」って大事だなと実感しています。
ブライダルも学童も、笑顔を大切にして、楽しい時間を届けていけたらいいなと思っています。
【編集後記 fromのりこ先生担当の保育コンシェルジュより】
初めてのりこ先生にお会いした時、「なんて気さくな方なんだろう!」と思いました。その明るさや前向きさから、学童のお仕事に対する「やりたい!」「頑張りたい!」という強い意欲が伝わり、私も全力でサポートしたいと感じました。
新しい環境でのスタートには不安もあったかもしれません。それでも、のりこ先生の明るく前向きな性格が自然と子どもたちや同僚との関係性を築く力になったのだと思います。
学童を訪問するたび、子どもたちと笑顔で接する先生の姿を見ると、「のりこ先生にとってこの仕事が本当に天職なんだな」と勝手ながら感じています。
先生が大切にされている「笑顔」は、子どもたちに安心感や楽しさを与えていることに間違いありません!これからも、笑顔あふれるのりこ先生でいてくださいね!困ったことがあればいつでもご相談ください。
またお会いできる日を楽しみにしております。
from 保育コンシェルジュkanayama
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 :黒田彩加
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