派遣の先生インタビュー
みか先生
派遣保育士歴:3年目
愛知県名古屋市 こども園勤務
#挫折をして良かった
#他を知って分かった保育の良さ
#ワーママにとって最高の働き方
これまでと今の働き方について教えてください
幼児教育科の短大を卒業後、正職員で幼稚園教諭として3年間働きました。
そこから約10年のブランクを経て、3年前にベルサンテさんの派遣保育士として現場復帰することに。今は、名古屋市内のこども園に勤務中。月~金内の週4、9:00~13:00勤務です。
三児の育児との両立ができる理想の働き方をさせてもらっています。
母の一言がきっかけで幼稚園教諭に
中学生のときに、母から「幼稚園の先生とか向いているんじゃない?」と一言サラッと言われたことが幼稚園教諭を目指すきっかけになりました。
母はいつも仕事を頑張ってくれていて忙しかったので、あまり会話も多くなかったと思うんですけど、その一言だけはよく覚えていたんですよ。
子どもの頃からピアノを習わせてもらったり、年の離れた従兄弟の面倒をよく見ていたのできっとそういう姿をみて言ってくれたのかなって思っています。
それを境に、幼稚園教諭になることが夢となり、高校も幼児教育科のある短大の付属高校に進学。大学でも一生懸命勉強しました。
悶々と悩んだ新卒時代
就職活動もトントンっと苦労することなく順調に進んで、夢だった幼稚園教諭になることができました。新卒で就職した園では3年間お世話になりました。
園事情もあってか、一年目では年長を担当することに。新卒だけど子どもや保護者さんにとっては関係ない、私がしっかりしないと!というプレッシャーもありました。
でも「誰にも負けたくない!」という気持ちで、いっぱい勉強して、たくさん周りの先生に助けてもらいながら乗り越えていきました。
でも、一年間無心で取り組んだ反動もあったのか、二年目の途中から少しずつモチベーションが下がっていってしまって……。正直にいうと、担任をもっていない同期をみて「いいな」「私の頑張りって…」って思ってしまうことがありました。
今、新卒時代を振り返ると、せっかく担任を任せてもらったのに本当に申し訳ないな、自分は未熟だったなって。今、目の前に当時の自分がいたとしたら「もっと感謝しなさい! 当たり前じゃないんだよ!」って喝を入れると思います(笑)。
初めての挫折
結婚をきっかけに幼稚園を退職し、別業種にも挑戦してみたくて知人の紹介でカフェで働くことになりました。でも仕事内容や給与面等を含めて私にとっては将来的に長く続けることは難しいなと感じてしまって。
その後再就職先を探したものの、思うように見つからず、人生で初めての挫折を経験しました。
例えば、一般事務の仕事がしたくてもパソコンのスキルがないから選考に進めず。結局、派遣でコールセンターの仕事をしたんですけど、ストレスが溜まって2年で退職。その後、知人の紹介で入った派遣会社でIT企業の一般事務や総務の仕事を数年しました。
保育現場を離れて初めて、こんなに仕事を見つけるのって難しいんだなって身をもって知ることになりました。
子育て経験は、きっと誰かの役にたつ
保育以外の仕事の大変さや違いを痛感しながらも、全くできなかったPCスキルも徐々に上がってきたり、環境に慣れてきた頃、夫の転勤で大阪から名古屋に引っ越すことに。
新しい土地での生活、出産、三児の子育てをしてきたので事務の仕事は退職し、約10年間専業主婦として家事と育児に専念していました。
保育復帰を考えはじめたのは、一番下の子が幼稚園に入り自分の時間が増えた頃。
ただ、3人の子どもをワンオペで育てている私にとって、働ける時間は1日3時間程度とかなり限られます。
今しかない子どもとの時間を大事にしたいし、私自身も無理なく働きたい。
悩んだ結果、働く親への理解が一番ある幼稚園や保育園で先生として働けないかなと思ったんです。
あと、保育復帰を考えたもう一つの大きな理由は、10年間みっちりしてきた「子育て」。
夫の転勤に伴って慣れない環境での育児もたくさん経験したし、自分なりに一生懸命やってきたと胸を張れる子育てなら誰かの役に立てるんじゃないか、これなら負けない!と思って復帰を考えました。
こんなに違うの!と感じた派遣会社の違い
ベルサンテさんと出会う以前にも自分で求人を探したり、他の派遣会社さんに登録をして面接に行ったりもしましたが、なかなかご縁に恵まれませんでした。
子どもが三人いる、勤務時間は日中短時間、長期休みも勤務は難しい。
そういった条件下だったので、そもそも派遣先の候補がなかったり、あっても実際に話が進むとNGになったり、そんな感じで会社からの連絡も徐々にフェードアウト……。
そんなときにたまたまベルサンテさんの求人をネットで見つけて応募したら、すぐに担当者の方からお電話をいただいて話が進み、あっという間に保育復帰することになりました。
お仕事が決まるまでがとってもスムーズなことにびっくりしました。これまで何度も面接に行ってはうまくいかず、その度にショックを受けてきたので。自分では直接言いにくいことも、担当者を介して相談できるところも派遣の素晴らしいメリットだと実感しています。
あとは、応募から勤務後のフォローまで専任の担当者さんがついてくださるので安心感がありますね。お顔合わせのときは一緒に同行してくださったり、何かあったらいつでも相談できる環境は、直接雇用にはない派遣ならではの良さですね。
ママ友からの「すごいね!」
今、保育復帰をして3年目になりました。
10年のブランクがあいていたので、始めはちょっとドキドキしましたが、2、3日で慣れましたね。
私は新しい環境にもすぐ馴染めちゃいます。
引越をしてきても、周りから「みかさんって、ずいぶん前からいる気がするよ」って言われるタイプです(笑)。
でも実は、学生時代は人見知りだったんですよ。それを克服したのは社会人になってから。複数の職種を経験したり、引越したり、色んな人と関わってきたからかな。気づいたら誰とでも話せるようになっていましたね。
復帰にあたって一番重視していた子育てと両立できる働き方も、ベルサンテさんのおかげで実現できています。子どもが発熱したときはお休みをいただいたり、子どもが午前保育のときは勤務時間を調整していただいたり。
周りのママ友からは「やっぱり資格をもっているとすごいね」「理想的な働き方だね」って言ってもらえることも。
本当に有難い環境で働かせてもらえることに感謝しています。
子育て&仕事で大切にしていることは?」
復帰前と復帰後の自分を比べると、「保護者目線」の視界は広がったかなと思います。
例えば、子どもがパンツを濡らしてしまったときに、濡れたパンツを袋にいれてそのままお返しするのではなく、そのときのシーンや状況、理由を書いたメモ書きを添えてみたり。
これをしておいたら、親御さんが分かりやすいかな、子どもの園での姿がみえるかな、と想像して行動にうつすことが増えました。
保育で大切にしていることは「名前を呼ぶこと」です。
どうでもいいことでも、まず名前を呼んで会話したり挨拶したりするようにしています。
「○○くん、水筒新しいね!」とか「○○ちゃん、髪切った?」とか。
特に私はフリーなので、信頼関係を築くには些細なことが重要なんですよね。
子どもが何か困ったときに、担任以外でも相談できる先生でいたいなって思っています。
「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?
今はフリー担当として、毎日色んなクラスに入らせてもらっています。もちろん、200名ほどの園児たちの名前もすべて覚えていますよ! 子どもたちから「みか先生がいい〜! 一緒に遊ぼっ!」って言われたらもうすっごく嬉しくって。頼られるのが好きな私にとっては保育士やってて良かったな〜って思える瞬間ですね。
“自分が必要とされている” と実感できるのが、私にとっての保育の大きな魅力です。
これまで色んな仕事をしてきたけれど、こんなにも人から頼られたり求められたりする仕事って他にはなかった気がします。
あとは「保育には変わらない良さ」があると思います。例えばITに関わる仕事であれば、アップデートされる度に仕事内容が一新されることもありますよね。
一方で、保育の根っこは変わらないし、時代が変わってもずっと経験を活かせる仕事だと思います。
人を育てる仕事は、やっぱり人が必要ですよね。
紆余曲折しながらたどり着いた今
中学生の頃からの夢だった幼稚園の先生になって、うまくいかず挫折をしたこともあったけれど、今振りかえると全部いい経験です。
迷いながらも色んなことに挑戦して学んだからこそ今がある、と思っているので。
そういった経験を経て、今は本当に保育に復帰して良かったなって思います。しばらく今のスタイルで働いて、子どもの成長に合わせてこれからも自分らしく働いていきたいです。
大切にしている言葉
「ありがとう」
今あることって当たり前じゃないから、常に感謝の気持ちを忘れないこと、感謝の気持ちを言葉にして伝えるようにしています。若いころには気づけなかったことに今では気づけます。子どもたちにも「ありがとう」の大切さを伝えていきたいですね。
【編集後記 fromみか先生担当の保育コンシェルジュより】
これまで、小規模保育園と現在ご勤務中のこども園、二施設で保育してもらっていますがどちらの園からも「みか先生は、本当にいい先生です!」と嬉しい言葉を頂戴しています。
以前に当社の保育研修会にも娘さんと参加していただいたことがありましたね!雇用に関わらず保育に対する真面目な姿勢がみか先生の魅力です!将来、親子で保育士さんとして活躍されることを期待していますね(笑)。
子育てと両立しながら保育の仕事をすることは容易ではありません。だからこそ「この時間なら働ける!」といった希望条件を叶えることがとても大事だと考えています。
みか先生のような働き方を実現し活躍される先生がいることは、進路に悩む先生方の応援に繋がると思います。
一人でも多くの先生が働きやすい環境で輝けるようサポートしていきます!
もし大阪へ引越しされることになっても保育のお仕事についてはご安心くださいね!
みか先生が保育士でい続けられるよういつでも応援します!
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 :石原結香
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